はじめに
本格的にリモートワークに移行して、1ヶ月以上が経ちました。
一人暮らしなので、現時点では仕事にも特に影響もなく過ごすことができています。
最初の内は自宅にまともな作業環境がないところから、必要な物を洗い出して机・椅子・モニター・キーボード etc. を買い揃えたりもしていました。
その一方で、なし崩し的にリモートワークに移行してしまったので、リモートワーク時の生活習慣や仕事の仕方に関しては振り返りができていませんでした。
そこで、直近1ヶ月の振り返りを兼ねて自身のリモートワークに関するKPTを行いました。
KPTとは?
現在取り組んでいる活動の改善を目的として行う振り返り方法の一種です。
Keep (うまくいっていること), Problem (課題・問題点), Try (問題・課題の解決策)を書き出して、現状分析とアクションの明確化につなげます。
最初に、上記の項目に関連する内容をひたすら書き出します。
今回はTrelloを利用して、思いついた内容をカードとして作成します。
Trelloには「アクティビティログの編集機能」があるので、その時の考えや感情なども記載しておくことで次回のKPT時の振り返りに利用できます。
次に、雑多に記載した内容をグルーピングします。
複数人でKPTを行う際には、重複している内容(カード)をまとめる作業もここで行うのがいいと思います。
上記の作業をカードの書き出し(10min) -> カードの整理(5min) と時間を設けて行います。
これをKeep, Problem, Tryの3つの項目ごとに行うと、下記の内容がまとめられているはずです。
- Keep: うまくいったこと・このまま継続すること
- Problem: 課題・問題点
- Try: (KeepとProblemの内容を踏まえて) 新たに実践すること・問題や課題の解決策
KPTをやってみた
GWの1日を利用してKPTを行いました。
一通りKeep/Problemを洗い出した後に、内容をまとめるために下記のようなTopicを設定してグルーピングしました。
- 仕事
- 身体的な健康 (Physical Health)
- 精神的な健康 (Mental Health)
- 余暇
- その他
下部では実際にKPTの際に挙げた内容の一部を記載しており、Keep/Tryであげた内容の左側にはTopicの番号を振っています。
Keep
- 業務上のタスクを適切にトラッキングし、期限を超過することなく対応できた (1)
- 1ヶ月間、運動習慣を継続している(1,2回 / week) (2,3)
- 継続的に自学自習の時間を設けることができている (2h / day を3週間以上) (1)
- 自身のキャリアや生活について振り返る時間を設けることができた (3, 5)
Problem
- 仕事とプライベートの切り替えができていない (1,4)
- キャンプや登山などアウトドアな趣味が一切できていないのでストレスを感じている (4)
- タスクに対してかかる時間の想定と実績値にズレがある (1)
- ダラダラと仕事に取り組む時間が増えている (1)
- 気分の上下動が激しい (3)
- 明確に休みの期間を設けて、休みをとっていない (3,4)
- ワークアウト日以外には一切体を動かしていない (2)
- 睡眠習慣の乱れがある(PM12時 -> AM1時に睡眠時間がずれこむ) (2)
Try
上記のKeep, Problemの内容を確認した上で、Tryの内容を書き出しました。
1. 仕事のスイッチを入れるためのルーティンワークを設定する
- 仕事とプライベートの切り替えができていない (1,4)
- ダラダラと仕事に取り組む時間が増えている (1)
自分は明確に仕事モードに切り替えず、ダラダラと仕事を始めて続けてしまうタイプです。
そのため、業務の開始・終了前後の時間帯は、集中力にムラができてしまうことがあります。
この状況を踏まえて、スイッチのオンオフの変わりとなるルーティンの設定をTryとしました。
ルーティンタスクの候補としては「気持ち的に負担が少なく」「5~10分程度でさくっとできる」という条件で考えてみました。
候補としては、(運動も兼ねた)散歩 or 天気に関係なくできるHeadspaceが挙がっています。
jp.techcrunch.com
Headspaceは瞑想・メンタルヘルスのためのアプリで、音声ガイド付きで最短で1分から、5分・10分といった短い時間帯のレッスンを受けることができます。
HeadspaceはiOS Engineerのmayukoさんの動画で初めて知りました。
(Rebuild.fmのEpisodeでご存知の方は多いかも...?)
www.youtube.com
とりあえずHeadspaceを取り入れて、3分前後の短めのレッスン->仕事という流れをスイッチオンのルーティンにしてみようと思います。
2. アクティブレストを取り入れる
- ワークアウト日以外には一切体を動かしていない (2)
Problemで挙げたように体を動かす日とそうでない日の差が激しい状態です。
体調的には問題ないので優先度としては低めですが、Problemとして挙げた項目なので、一旦Tryを作成します。
cp.glico.jp
まずはストレッチなど簡単なところから... と思い調べたところ、スマホに入っているNikeのトレーニングアプリの中にYogaのレッスンがありました。
www.nike.com
最初は、2Lessons / weekのペースから始めて、徐々に頻度を上げていこうと思います。
(このあたりは継続的にKPTを行って、設定したペースでできているかを振り返っていきます。)
3. ポモドーロテクニックの導入 ( Trello/Toggl/Strict Workflow )
- 明確に休みの期間を設けて、休みをとっていない (4)
- 睡眠習慣の乱れがある(PM12時 → AM1時に睡眠時間がずれこむ) (2)
- ダラダラと仕事に取り組む時間が増えている (1)
このブログも深夜1時に書いているので改善しないといけないな... と痛感してます。
在宅で仕事をするようになってから、だらだらと作業をしてしまう傾向が顕著になってきたのでTryとしてポモドーロテクニックを導入することを決めました。
ポモドーロテクニックは「25分間の集中作業」と「5分間の休憩」を1サイクルとして繰り返すことで、仕事の効率を上げるテクニックです。
今回は下記の記事を参考に、Trello + Toggl + Strict Workflow(Chrome拡張) を使ってみることにしました。
seleck.cc
普段タスクはTrelloで管理しているのでTrelloとTogglを連携させて、作成したタスクカードからタイマーを起動します。
同時に、Strict Workflowのポモドーロタイマーを起動します。
タイマーを起動すると、Youtubeなどユーザーが指定したサイトが画面に表示されなくなるので他の誘惑に手を出すことはありません。
(タイマー自体はブラウザの右上に表示されるので、それをチェックしながら作業を行います。)
タスクが完了したら、Trelloのタスクカードからタイマーをストップします。
Toggl上では自動的にタスクに対してどれだけ時間を使ったかを計測してくれるので、作業時間の見積もりにも使えるかと思います。
当初は、ポモドーロのサイクル(25分・5分)だと「時間になったら途中でタスクを止めないといけない」と考えてましたが、「最初のサイクルで100%のものを作るのではなく、7,80%の完成度で一旦仕上げて次のサイクルに100%にするように対応する」と考えるようにしています。
4. アウトドア以外の趣味を作る
- キャンプや登山などアウトドアな趣味が一切できていないのでストレスを感じている (4)
個人的にこのTryが一番難しい...
パッと思いつくのは映画観賞と音楽くらいだったので、最近放置していたNetflixで映画を見るところから始めます。
世の中のアウトドア大好きな人はどう過ごしてるんでしょうね...?
自宅の庭でキャンプとかしてるんでしょうか。
5. ジャーナリングの時間を確保する
- 気分の上下動が激しい (3)
生活習慣の変化などもあり、気分の上下動が出てしまう状況が続いています。
このProblemに対するTryとして、普通に通勤していた時には、帰宅時の電車内でその日にあったことを思い出しながらジャーナリングをしていました。
自分は下記のようなフォーマットで1日の出来事を書き出して、Evernoteにメモしています。
- 状況: その日に起きたこと(事実ベースで記載)
- 考え: 状況に対して考えた・感じたこと
- 感情: その状況に直面した時の感情と程度 (e.g. イライラ(80) etc... )
- 対応(ToDo): 何かしら対応する必要がある場合のToDo
ストレス要因の明確化や書くこと自体がストレス発散にもなるので継続的に続けていました。
ですが、出勤時間がなくなることで、ジャーナリングの時間も消えてしまっていました。
そのため、夕食時に10分程度時間をとって、ジャーナリングの時間を設けるようにしました。
やること自体は明確になっているので、後は「負担にならない程度の」時間を確保するだけだと思います。
終わりに
気付いたらリモートワークに移行していたような状況だったので、時間をとってリモートワーク1ヶ月間の振り返りを行いました。
振り返りながら改善を続けていくことで、リモートワークが長期化しても身体的にはもちろん、精神的に健康でいれるように努めていきたいです。